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スーパーデリバリー、「2025年7月~10月 仕入れ価格動向レポート」を発表
~「お米」は前期比23%下落で鎮静化の見込み、「ホビー」が大幅上昇、夏休み期間やハロウィン、クリスマスなど年末商戦に向けた早期仕入れ活発に~

株式会社ラクーンコマース(本社:東京都中央区、代表取締役社長:和久井 岳)が運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、2025年7月~10月における商品仕入れ価格の動向をまとめた「仕入れ価格動向レポート」を発表しました。

■背景と目的
スーパーデリバリーは、国内メーカーと小売店やサービス業などの事業者が取引する卸・仕入れサイトです。日本の事業者を対象とした国内版に加え、世界134か国への卸販売が可能な越境版も展開しています。アパレルや雑貨を中心に、家具、生活家電、食品など幅広いジャンルの商品が約199万点掲載されています。
今夏は原材料価格の高止まりや為替の変動に加え、季節的な需要の変化や前期の価格変動からの反動が影響し合う結果となりました。商品を仕入れて販売する事業者にとって、こうした動向を正確に把握し、戦略的な仕入れ計画を立てることの重要性が一層高まっています。
本レポートは、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」における商品の仕入れ単価(1個あたり)の動向を、2019年を基準(=100)とした価格指数として分析したものです。2025年7月~9月のデータに基づき、主要ジャンルごとの価格変動を前期(2025年4月~6月)と比較しながら解説します。

■仕入れ価格指数の動向
2025年7月~9月期の価格動向は、「前期の極端な動きからの揺り戻し」と「需要回復への期待感」の展開となりました。
最大の注目点は、前期に異常な高騰を見せた「米」が大幅に下落し、沈静化した点です。一方で、巣ごもり需要の反動で前期に大きく値を下げた「ホビー」「文具・事務用品」「DIY用品」といったカテゴリが、一転して価格上昇しました。
また、防災の日(9月1日)を前に「防災用品」への需要が継続的に高まっているほか、季節要因による価格変動も見られます。

※本リリースでは主要カテゴリを抜粋して掲載しています。全カテゴリの指数一覧は以下をご覧ください。

全カテゴリの価格指数一覧
https://blog.superdelivery.com/aboutsd/report/128223.html

前回の調査はこちら
スーパーデリバリー 仕入れ価格動向レポート 2025年4月~6月までの物価高を調査
https://blog.superdelivery.com/aboutsd/report/122955.html

■前期比で上昇が目立ったカテゴリ*
・ホビー (+104.2%)
前期に大きく下落した反動から、全カテゴリ中で最大の伸び率を記録しました。夏休み期間や、ハロウィン、クリスマスといった年末商戦に向けた早期の仕入れが活発化したことが価格指数を押し上げたと考えられます。需要の底堅さを示す結果となりました。

・文具・事務用品 (+33.7%)、DIY用品 (+25.0%)
ホビー同様、前期は下落しましたが、今期は力強く回復しました。「文具・事務用品」は夏休み明けの新学期や企業の年度後半に向けた需要が考えられます。「DIY用品」も力強く回復しました。このカテゴリは、過ごしやすい気候となる秋に需要が高まる傾向があります。リフォームや庭の手入れといったDIY活動が活発になるため、それに伴い軍手や住まいの修繕用品などの価格が上昇したと考えられます。

・防災用品 (+16.6%)
前期に続き、力強い上昇トレンドを維持しています。9月1日の「防災の日」を前に、事業者・個人ともに備蓄や防災グッズの見直しを行う動きが活発化したことが最大の要因です。自然災害への備えが常識化する中で、安定した需要が見込めるカテゴリとしての地位を確立したと考えられます。

■前期比で低下が目立ったカテゴリ*
・米 (-23.0%)
前期に見られた異常高騰から一転、大幅な下落となりました。備蓄米の販売による供給状況の改善や、前期の価格高騰に対する需要の反動が価格を押し下げ、落ち着きを取り戻した形です。ただし、基準年である2019年と比較すると依然として高い水準にあります。次期は世論を鑑みるとまた値上がりする可能性が考えられます。

・チョコレート (-13.9%)
気温が高い夏場は需要が落ち込む典型的な季節要因により、価格が低下したと考えられます。秋冬に向けて需要が回復するにつれ、価格も再び上昇に転じる可能性がありますが、スーパーデリバリー内では、この秋冬商戦へ向けての早期仕入れが活発であり、例年前年を上回る流通額を記録しています。

・オーラルケア (-8.7%)、スマホケース (-8.9%)
「オーラルケア」は前期の上昇から一転して低下しました。「スマホケース」は下げ止まりの様相から再び下落に転じました。市場の成熟と秋の新モデル発売前の買い控えなどが影響していると考えられます。

*: 価格指数の変動率(前期比)をパーセントで表記

■まとめ 需要拡大に応える安定供給と積極販売がカギに
2025年7月~9月期の価格動向は、前期の極端な変動からの揺り戻しが見られ、季節やイベントに合わせた需要が力強く回復する結果となりました。ホビー、文具、防災用品などの価格上昇カテゴリでは、需要拡大を的確に捉えた安定的な仕入れと積極的な販売戦略が求められます。一方で、米やチョコレートなど価格が落ち着いたタイミングは、セールやキャンペーンを実施し、販売数量を増やす好機と捉えることができます。特に季節性の高い商品は、需要回復期を見越した戦略的な仕入れが重要です。

ラクーンコマースでは、今後も定期的に仕入れ価格指数の観測を続け、データに基づいた経営判断をサポートする情報提供に努めてまいります。

■調査概要
・分析対象データ: 卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」における商品取引データ
・指標: ジャンル別 仕入れ価格指数(2019年の平均価格を100とする)
・分析対象期間: 2025年7月1日~9月30日
※本レポートの価格指数は、スーパーデリバリーにおける実際の取引データに基づき、各カテゴリ内の商品単価(1個あたり)を加重平均して算出しています。基準年は2019年(1月~12月平均)=100です。
※これは卸売段階での価格動向を示すものであり、消費者物価指数(CPI)や企業物価指数(CGPI)とは異なります。
※指数はカテゴリ全体の平均的な動向を示すものであり、個別の商品価格の変動とは必ずしも一致しません。

■参照
スーパーデリバリー https://www.superdelivery.com
メーカーと小売店やサービス業などの事業者が取引する卸・仕入れサイトです。商品掲載数は約199万点。メーカーにとっては、地域を超えた47万店舗への販路拡大ツールとして効果を発揮し、小売店にとっては3,200社を超える出展企業とインターネットを通して取引でき、仕入先を大幅に拡大することが可能です。またコストや手間、リスク等を解消し効率的な取引を実現します。第1回日本サービス大賞にて地方創生大臣賞を受賞。(数字は全て2025年7月末時点)

■会社概要
株式会社ラクーンコマース https://www.raccoon.ne.jp/commerce
代表者:代表取締役社長 和久井 岳
所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目14番14号
設立:2018年11月
資本金:300,000千円
株主:株式会社ラクーンホールディングス100%
(東京証券取引所プライム市場上場 証券コード3031)

■本件に関するお問合せ先
広報 大久保
MAIL:[email protected]

■サービスに関するお問合せ先
スーパーデリバリーサポートデスク
https://www.superdelivery.com/p/contents/guide/help/help_form.jsp

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